薪ストーブとペレットストーブの違い|費用・手間・暖房性能で徹底比較!
2025.12.17

薪ストーブとペレットストーブの違いを専門家がわかりやすく解説。費用、燃費、手間、設置条件、暖房性能、炎の雰囲気、環境性を徹底比較し、ライフスタイル別のおすすめも紹介します。迷っている方に必見の完全ガイド。
目次
- 薪ストーブとペレットストーブの違いを一言で
- 導入費用・燃料代・ランニングコストの比較
- 設置条件と必要設備の違い
- 暖房性能・使い心地の違い
- 炎の見た目・癒し効果の差
- 環境性能とエコ観点の比較
- どんな人に向いてる?選び方ガイド
- よくある質問
薪ストーブとペレットストーブの違いを一言で
薪ストーブとペレットストーブの大きな違いは、「燃料」と「手間」と「操作性」です。薪ストーブは自然の木をそのまま燃やし、炎を楽しみながら暖をとるライフスタイル型暖房です。
一方、ペレットストーブは加工された木質ペレットを使い、スイッチ操作で手軽に暖が取れる家電型暖房と言えます。暖房性能に大きな差はありませんが、暮らし方や住む地域によって向き・不向きが分かれるため、選び方がとても重要です。
そもそも燃料が違う
薪ストーブは、原木や端材など自然のままの木を燃料として使用します。ペレットストーブは、木材加工時に出る残材を圧縮したペレットを使うため、エネルギー効率が高いのが特徴です。薪は手配や保管の工夫が必要な一方、ペレットは袋入りで扱いやすく、ホームセンターで購入しやすいという違いがあります。
操作性と扱いやすさの差
薪ストーブは火起こし・空気調整・薪の追加など手動操作が中心。炎の育て方を楽しめる半面、初心者には少しハードルが高く感じることも。ペレットストーブは着火ボタンひとつで運転でき、温度調整も自動化。日常使いのしやすい暖房といえます。
「手間を楽しめるか?」が最大の分岐点
薪ストーブは薪割り・薪の乾燥・煙突掃除など手間をかけることを楽しめる人に向いています。対してペレットストーブは、仕事や子育てで忙しくても続けられる手軽さが魅力です。「暖房器具を選ぶ」というより「暮らし方を選ぶ」といった視点で考えると良いでしょう。
導入費用・燃料代・ランニングコストの比較
薪ストーブもペレットストーブも、導入時の初期費用に加えて、毎年の燃料代やメンテナンス費がかかります。特に「薪はタダで手に入りそう」と考えがちですが、実際には保管スペースや乾燥期間など、見えないコストも存在します。ここでは、コスト面からも「どちらが自分の家庭に向いているか」を整理していきます。
本体価格と設置費用の目安
薪ストーブは本体価格の幅が広く、30万〜100万円以上が一般的。さらに煙突工事が必須で、設置工事費は30万〜80万円ほど。合計すると 70万〜200万円超になるケースも多いです。
ペレットストーブは30万〜60万円前後が中心。排気方式によって工事費は抑えられ、10万〜30万円程度が目安です。合計では 40万〜90万円程度で導入でき、初期費用重視の家庭に好まれます。
燃料代の現実:薪は本当にタダ?
自分で薪を調達できる環境にあっても。
- 乾燥用スペース確保
- 軽トラ、チェーンソーなどの道具
など、見えないコストも発生します。
また、購入する場合の大まかな費用は、
1〜3万円/1シーズン(1㎥あたり1〜3万円)
となっています。
ペレットは袋入りで管理しやすく、
- 価格:1袋(10〜20kg)400〜700円前後
- 年間燃料代:3〜8万円程度
よって、薪ストーブは調達環境により大きく変動し、ペレットは費用予測がしやすいという違いがあります。
補助金・助成金はどっちが有利?
どちらも対象になる自治体が増えていますが、特にペレットストーブは地域の林業活性化に直結するため、補助金対象として手厚い傾向があります。
薪ストーブも対象になる場合がありますが、
- 排気性能の基準
- 高性能住宅との相性
など、条件が厳しいケースが多いです。導入前に、必ず自治体・施工店へ確認することが重要です。
設置条件と必要設備の違い
薪ストーブとペレットストーブは、暖房器具というより建築設備に近い存在です。設置のしやすさは物件によって大きく異なり、住宅の構造や地域ルールによっては選択肢が制限されます。「置けるかどうか」がまず判断の第一歩です。
煙突工事が必要かどうか
薪ストーブには必ず煙突が必要です。煙突の高さ・材質・ドラフト(上昇気流)の計算が重要で、設計を誤ると、煙が逆流して家中が真っ白になったり、火力が弱くなる、ススが大量に発生するなどのトラブルの原因になります。
一方、ペレットストーブは、FF式(強制排)、直抜き式など排気方式を選べ、壁に穴を開けるだけで設置できる機種も多いです。
メンテナンス頻度と求められるスキル
薪ストーブは、灰の掃除や煙突内部のスス掃除、また薪の管理など、ユーザー自身の関与が大きくなることが多いです。特に煙突掃除は年1回以上が推奨され、費用は業者に依頼すると1〜3万円前後になることがあります。
ペレットストーブは、内部の灰除去や定期点検などは必要ですが、ススが少なく、操作に知識が不要であるため比較的メンテナンスの手間が少なめです。
暖房性能・使い心地の違い

どちらのストーブも十分な暖房能力を持っていますが、暖まり方や得意な環境が異なります。「炎を楽しみながら家中を暖める」のか、「効率よく空間全体を暖房する」のかで、最適解が変わります。
輻射熱 vs 温風:暖まり方の違い
薪ストーブは輻射熱が主体。ポカポカと体の芯まで届く暖かさで、まさに焚き火のある暮らしを体感できます。吹き抜けの大空間もよく暖めますが、温まるまでに少し時間がかかります。
ペレットストーブは温風(対流熱)が中心。スイッチを入れてからの立ち上がりが早く、朝の寒い時間帯に即効性があるのが魅力です。
寒冷地(北海道)での実力差
寒さが厳しい地域では、
- 薪ストーブ:大空間を長時間じっくり暖めるのに強い
- ペレットストーブ:高断熱住宅で効率よく暖められる
という使い分けが向いています。特に北海道では、薪の入手性や断熱性能の高い住宅が多く、環境さえ整えば薪ストーブの魅力が最大限に発揮されます。
部屋全体が温まるスピード
薪ストーブは熱容量が大きいため立ち上がりが遅いものの、持久力が高い傾向にあります。
一方ペレットストーブは、即暖性が高く、温度設定で自動制御可能なので日常使いに向いているという特徴があります。言い換えると、「休日の楽しみが中心」なら薪、「毎日の暖房が中心」ならペレットが向いています。
炎の見た目・癒し効果の差
ストーブ選びで注目したいのが、炎の「魅せ方」。暖房器具でありながら、インテリア・癒し効果としての役割も大きいのが薪&ペレットの特徴です。
焚き火のような炎を楽しめるのは?
薪ストーブの炎は、薪の組み方や空気調整によってゆらぎ・色・勢いが変化します。アウトドアの焚き火を屋内で楽しむような感覚で、火を育てる体験ができるのは薪ストーブ最大の魅力です。
その存在感は、視覚だけでなく、音や香りも含めて暮らしを豊かにします。
ペレットでも炎の揺らぎは味わえる?
ペレットストーブの炎は人工的ではありますが、ガラス面が大きく炎が安定して見えるなど、観賞性も優れています。薪ほどの自然な揺らぎは出ませんが、操作性と癒しの両立という意味ではベストバランスとも言えます。「焚き火気分は欲しい、でも手間は避けたい」という人に最適です。
環境性能とエコ観点の比較
薪ストーブとペレットストーブは、どちらも再生可能エネルギーを利用する暖房です。化石燃料を使わず、カーボンニュートラルな燃焼を実現できることから、近年ますます注目が高まっています。ただし、環境性にも違いがあるため整理しておきましょう。
CO₂排出とカーボンニュートラル
どちらも木材を燃やすため、成長過程で吸収したCO₂を再放出する循環型燃焼。そのため理論上はカーボンニュートラルです。
ただし、
- 薪 → 乾燥不足や低温燃焼だと煙・有害物質が増える
- ペレット → 高効率燃焼で排気がクリーン
という差があり、環境負荷の安定性はペレットが上ともいえるでしょう。
地域材活用とSDGs視点の違い
薪は地元林業の副産物を直接活用でき、地域循環型エネルギーとしての価値が高いです。ペレットも木材加工副産物を再利用しており、廃材の有効活用=資源ロス削減に貢献します。
まとめると、
- 薪ストーブ:地域林業支援に強い
- ペレットストーブ:安定した環境性能が強い
どちらも未来に優しい選択肢であることは間違いありません。
どんな人に向いている?選び方ガイド
薪ストーブとペレットストーブは、「どちらが優れているか」ではなく、どちらが自分の暮らし方に合うかが最重要ポイントです。ライフスタイル・住環境ごとに、向き不向きがハッキリと分かれるのが特徴です。
都市部 vs 田舎:生活環境別
都市部:ペレットストーブ向き
- 燃料入手が安定
- 排気設備が簡易
- 近隣へ煙の配慮が必要
田舎:薪ストーブ向き
- 薪の調達がしやすい
- 煙への理解が高い
- 広い住宅が多い
忙しい家庭や共働き向けなのは?
仕事や子育てで毎日忙しい方には、ペレットの即暖性&自動運転をおすすめします。スイッチひとつで暖まる利便性や手軽さは大きなメリットです。
趣味として楽しむか、暖房器具として使うか
炎を眺め、薪を割り、火を育てるまで含めて楽しみたいなら、 薪ストーブが向いています。反対に、日常の暖房が主目的ならペレットストーブのほうが現実的となるでしょう。
吹き抜け・広い家での向き/不向き
大空間や吹き抜けをしっかり暖めたいなら
→ 薪ストーブの持久力が頼もしい
断熱性が高い住宅なら
→ ペレットストーブの効率性が光る
道東の工務店ウッディークラフトでは、薪ストーブやペレットストーブの施工実績も多数。こだわりの暖房を検討したい方はぜひご相談ください!
よくある質問
薪ストーブとペレットストーブ選びで、多くの人が抱く疑問をまとめました。
迷ったときは、この項目を判断の手助けにしてみてくださいね。
Q.薪ストーブにペレットは使えますか?
使えません。燃焼方式が異なり、薪用ストーブにペレットを入れても
・十分な火力が出ない
・排気トラブルの原因
となり非常に危険です。それぞれ専用の燃料を使用してください。
Q.ペレットと薪のどちらが燃料代が安いですか?
環境次第で変動します。
・薪 → 自力調達ならほぼ無料、購入なら高め
・ペレット → 購入が前提だが価格が安定
燃費の計画性を求めるならペレットの方が有利です。
Q.ペレットストーブの欠点は何ですか?
・電気が必要(停電時に使用制限)
・炎の揺らぎがやや人工的
・本体のファン音が気になる場合あり
一方で、手軽さや使いやすさは非常に高いです。
Q.薪ストーブが禁止されている地域はありますか?
大気汚染対策の観点から、都市部や住宅密集地では使用制限や基準が設けられている場合があります。必ず自治体や施工店へ確認しましょう。
Q.停電時でも使えるのはどっち?
薪ストーブは停電でも使えます。ペレットストーブは電気制御のため、停電時には運転不可、または制限が出ます。災害対応力は薪が優秀。
Q.本当に暖かいのはどちらですか?
どちらも暖かいですが、
・薪 → 体の芯まで届く輻射熱、持続力が高い
・ペレット → 即暖性が高く効率的
使い方次第で優劣が変わります。

